櫻井典子助教(診療放射線学科)の研究論文が、2023年1月26日に国際誌「Frontiers in Neuroscience」に掲載されました。
〔研究の概要〕
ASMR(autonomous sensory meridian response)は若者の間で人気が高まりYouTubeなどで動画再生回数が伸びています。利用の目的はリラクゼーション効果といわれていますが、動画を見た場合と音だけを聴いた場合の効果を機能的MRIを用いて脳機能の面から比較を行いました。音だけでも自律神経バランスに関与する島皮質の活性化がみられましたが、動画では側坐核などの活性化がみられ、疼痛、抑うつ症状や不安症状の改善にも関与する可能性が示唆されました。
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https://www.nuhw.ac.jp/research/2023/02/asmr.html
〔研究者からのコメント〕
本研究成果よりASMRのリラクゼーション効果が明らかとなりました。多くの若者が利用する裏付けとなったと考えています。そして、すでに利用され始めている抑うつ改善や疼痛緩和などが有意義であり、この研究成果がASMRの医療分野での活用をさらに後押しすることに期待できます。
〔原著論文情報〕
Sakurai N, Nagasaka K, Takahashi S, Kasai S, Onishi h, Kodama N. Brain function effects of Autonomous Sensory Meridian Response (ASMR) video viewing. Frontiers in Neuroscience, 26 January 2023. DOI: 10.3389/fnins.2023.1025745
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