8/27 勉強会
研究報告
担当;小島
研究テーマ;末梢神経電気刺激が二連発磁気刺激による皮質内抑制および皮質内促通に及ぼす影響
要旨
- 目的;本研究の目的は,短潜時求心性抑制(SAI)および長潜時求心性抑制(LAI)が二連発磁気刺激による短潜時皮質内抑制(SICI)および皮質内促通(ICF)に及ぼす影響について明らかにすることとした.
- 方法;対象は健常成人10名であった.二連発磁気刺激の刺激間隔は3ms(SICI)および10ms(ICF)とし,conditioning刺激(CS)はRMTの0.8倍,test刺激は安静時に1mVのMEPが誘発される強度とした.電気刺激部位は右示指であり,電気刺激と磁気刺激の刺激間隔は40ms(SAI),180ms(LAI)とした.刺激条件は,単発刺激を含めた9条件(SAI,LAI,SICI,ICF,SAI+SICI,SAI+ICF,LAI+SICI,LAI+ICF)とし,各10回の刺激を行った.
- 結果;ICFおよびSAI+ICFではMEPの増大が認められたが,LAI+ICFではMEPの増大が認められなかった.
- 結論;LAIによる抑制作用は,ICFによる促通作用を減弱させることが示唆された.