鈴木らの論文がBrain Researchに掲載されました.
Suzuki M, Kirimoto H, Onishi H, Yamada S, Tamaki H, Maruyama A,
Yamamoto J. (2012). Reciprocal changes in input-output curves of motor
evoked potentials while learning the motor skill. Brain Res, in press.
本研究では,反復関節運動に伴う皮質脊髄興奮性の相反的変化を検証することを目的としました.皮質脊髄興奮性の指標には,経頭蓋磁気刺激による運動誘発電位のinput-output(IO)curveを用いました.LED信号を合図に素早く手関節を伸展する反復関節運動の後に,前腕伸筋のIO
curveが増加し,前腕屈筋のIO
curveが減少しました.以上の結果から,運動の主動筋および拮抗筋に投射している皮質脊髄興奮性は,反復運動に伴って相反的に変化することが示唆されました.