研究報告
担当;田巻
研究テーマ;
疲労誘発性生理的振戦(Enhanced physiological tremor:EPT)の特徴と機能的意義
要旨;
静的筋収縮の持続により誘発される生理的振戦(EPT)の特徴について,下腿三頭筋を対象に力学的,電気生理学的,循環及び組織代謝的観点から検討した内容を報告した.一定負荷強度で足関節を一定角度に保持し続けると,下腿三頭筋の筋放電活動は漸増し,やがて律動的な群化放電を伴ったEPTが発現した.負荷強度が比較的低い場合,EPTの発現は一定期間持続した後,収束・停止し,その後も筋収縮(規定の作業)を継続することが可能であった.EPT前後で各パラーメタを比較すると,筋放電活動や末梢循環動態はEPT後に作業開始時点のレベルに戻るパラメータが多数確認された.EPTの発現,持続,停止機序については未解明である.
文献抄読
担当;小島
論文:M.Fischer et al, Short-latency sensory afferent inhibition: conditioning stimulus intensity, recording site, and effects of 1 Hz repetitive TMS. Brain Stimulation (2011)4, 202-9
要旨