11/28 勉強会
文献抄読
担当:鈴木
論文:Reversal of TMS-induced motor twitch by training is associated with a reduction in excitability of the antagonist muscle.
Viola Giacobbe et al., Journal of NeuroEngineering and Rehabilitation 2011;8:46
- 目的;TMSによって誘発される手関節運動の方向が運動練習によって変化するか否かを調べることを目的とした.
- 方法;被験者は健常成人20名(平均年齢28歳)だった.筋電図は橈側手根伸筋および橈側手根屈筋から記録した.
運動練習前にTMSによって誘発された手関節運動方向を観察し,その後,TMSによる運動方向と逆方向への運動練習を5分間実施した.
- 結果;5分間の運動練習後,約70%の対象者にTMSによって誘発される運動方向の変化を認め,運動練習後10分間はその効果が持続した.
また,運動練習後には拮抗筋のMEP振幅が有意に低下した.
- 考察;TMSによって誘発された方向と反対方向への手関節運動が,TMSによって誘発される運動方向を変化させた.
運動方向の変化は,主動筋に投射している皮質脊髄興奮性の増加ではなく,拮抗筋の興奮性低下が関連しているものと推測された.
研究報告
担当:井川
研究テーマ;投球動作の観察
- 目的;ハイスピードカメラを用いて,眼球画像を撮影し,熟練者・非熟練者の観察方法の違いを明らかにする.
また,動画の流れる速さで観察方法が違うのかを明らかにする.
- 方法;6分間と2分間の投球動作の映像を被験者に観察させ,観察中の眼球の動きをハイスピードカメラで撮影して分析をし,
視線総移動距離,注視時間等を算出する.
- 現在データ収集と解析を並行して実施中.結果について磁界に報告する予定.