11/21 勉強会

研究報告

担当:椿

  • 目的;Multi-distanceでの測定により,血圧変動と酸素化ヘモグロビン量の変化との関係を明らかにすること.
  • 方法:20秒間の息こらえにより短時間での血圧変動を生じさせ,その間の平均血圧,前額部皮膚血流,
    酸素化ヘモグロビン量を測定.酸素化ヘモグロビン量は,2種類のプローブ間隔により,深層と浅層およびその差を測定.
  • 結果:平均血圧と浅層の酸素化ヘモグロビン量との間に高い相関関係が認められた.
  • 考察:血圧変動が頭皮血流を変動させた可能性が示唆された.

文献抄読

担当:佐藤

論文: Deficit of sensorimotor integration in normal aging. Degardin A et al., Neurosci Lett, 498(3): 208-12, 2011.

  • 目的;本研究は,長間隔求心性入力による運動野興奮性変化に対する加齢の影響を検証することを目的とした.
  • 方法;被験者は若年者14名,高齢者14名であった.電気刺激(正中神経刺激)とTMSを用いて,
  • 安静時のShort-afferent inhibition(SAI),Afferent-induced facilitation(AIF),Long-afferent inhibition(LAI)を測定し,比較した.
  • 結果;SAIは,加齢による変化が認められなかった.一方,AIFおよびLAIについては,高齢者でいずれも減少した.
  • 考察;これらの結果は,premotorやPPCにおける加齢による機能低下が関与していると考えられる.従って,加齢によるdendritic densityやsynaptic contactの減少が感覚-運動情報処理過程に影響していることが示唆された.

結果;SAIは,加齢による変化が認められなかった.一方,AIFおよびLAIについては,高齢者でいずれも減少した.