11/16 勉強会
【文献抄読】
担当:齊藤
タイトル:Tactile angle discriminability improvement: roles of training time intervals and different types of training tasks
出典:Wang et al., Journal of Neurophysiology 122: 1918-1927, 2019
- 目的:触覚角度弁別課題を用いたトレーニングのインターバルが知覚学習の効果に及ぼす影響を検討すること,および触覚方位弁別課題を用いたトレーニングが触覚角度弁別課題の成績に及ぼす効果を検討することを目的とした.
- 方法:実験1では,右利き健常成人20名に対して触覚角度弁別課題を用いたトレーニングを5セッション実施し(セッション間隔:1日,1週間の2条件),トレーニング前後で触覚角度弁別能力を評価した.実験2では,右利き健常成人20名に対して触覚方位弁別課題を用いたトレーニングを3日間実施し,トレーニング前後で触覚角度弁別能力を評価した.
- 結果:実験1では,セッション間隔が1日の条件では2セッション目から弁別能力の向上が生じているのに対し,1週間の条件では3セッション目から弁別能力の向上が認められた.実験2ではトレーニング後に触覚角度弁別能力の向上が認められた.
- 結論:触覚角度弁別課題を用いたトレーニングのインターバルは知覚学習の効果が現れるタイミングに影響をもたらすことが明らかとなった.また,触覚を用いたトレーニングは類似した非トレーニング課題の成績を向上させることが明らかとなった.