9/9 勉強会

【研究報告】

担当:齊藤

タイトル:一次体性感覚野へのtACSが体性感覚機能にもたらす効果

  • 目的:一次体性感覚野(S1)に対するα-tACSおよびγ-tACSが触覚方位弁別能にもたらす効果を検討し,その刺激効果とα,γ帯域のパワースペクトル密度および事象関連同期(ERS)・脱同期(ERD)の間の関連性を検討すること.
  • 方法:健常成人15名を対象とし,S1に対してα-tACSおよびγ-tACSを与えているときの触覚方位弁別覚を計測した.また,刺激介入とは別日に脳波計測を実施し,α,γ帯域のパワースペクトル密度およびα-ERS,α-ERDを計測した.
  • 結果:α-tACSが触覚方位弁別閾値にもたらす効果はα-ERSと正の相関関係,γ-tACSが触覚方位弁別閾値にもたらす効果はγ帯域のパワースペクトル密度と負の相関関係が認められた.
  • 結論:対象者の脳律動パワーに応じて,tACSがもたらす刺激効果は異なることが示唆された.