11/27 日本臨床神経生理学会予演会②

【日本臨床神経生理学会予演会②】

担当:犬飼

タイトル:高齢者へのnoise galvanic vestibular stimulationが立位重心動揺に与える影響

  • 目的:前庭器官へのnoise galvanic vestibular stimulation(nGVS)は,若年健常者の立位重心動揺を減少させることができる.本研究の目的は,nGVSが高齢者の立位重心動揺に与える影響を検証することである.
  • 方法:対象は,地域在住高齢者32名(Control群,16名;nGVS群,16名)とした.各群の刺激条件は,Control群(Sham刺激,0 mA),nGVS群(ノイズ電流刺激,0.4 mA)とした.刺激前,刺激中の立位重心動揺測定(30秒)を行い,実効値面積,総軌跡長,左右平均移動速度,前後平均移動速度を算出した.
  • 結果:nGVS群では刺激前に比べ,刺激中の総軌跡長,左右・前後平均移動速度が有意に減少した.Control群では,刺激前と刺激中で有意差を認めなかった.
  • 結論:nGVSは,高齢者の立位重心動揺(総軌跡長,左右・前後平均移動速度)を減少させることが明らかとなった.