4/10 勉強会
【研究報告】
担当:佐藤
タイトル:水中環境での脳内表象から水の特性を探る
- 目的:浸水による可塑性に対するプライミング効果のメカニズムを明らかにすること.
- 方法:15分間の浸水安静前,浸水中,浸水後に脳波を計測した後,off-lineにて周波数解析を行い,各フェーズにおいてδ,θ,α,β帯域の活動を算出した.
- 今後の課題:これまでの実験にて確認されたタイミング依存の可塑性に対するプライミング効果を説明できる可能性があるため,サンプル数を増やし,再検討することとなった.
【文献抄読】
担当:柳
タイトル:The effects of walking speed on upper body kinematics during gait in healthy subjects
出典:Romkes et al. Gait & posture 2017; 54:304–310
- 目的:歩行速度の変化が健常成人被験者群の上半身と下半身の協調の様式に及ぼす影響について検証した.
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方法:非常に遅い速度から,非常に速い速度までの6つの速度で歩く20人の健常被験者(22歳から31歳まで)から3次元動作解析装置にて歩行データを収集した.
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結果:胸郭の回旋角度は歩行速度の増加と共にほとんど変化せず,骨盤回旋角度は遅い速度から早い速度まで連続的に増加する傾向を示した.肩および股関節屈曲についての角度変化は両者にて歩行速度の増加と共に増加傾向となり振幅,タイミング,曲線パターンに変化がみられた.
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結論:胸郭と骨盤と腕と脚との間の部分的な協調性は歩行速度の変化によって変化し根底にある病理によって引き起こされる効果を区別するための臨床的な視点で役立つ.