【研究報告】
担当:大鶴
タイトル:身体認知に関する臨床研究と触覚情報処理に関する基礎研究
<臨床研究>
<基礎研究>
【文献抄読】
担当:玉越
タイトル:Enhanced apoptosis from early physical exercise rehabilitation following ischemic stroke
出典:Li et al. Journal of Neuroscience Research 2017;95:1017-1024
目的:本研究は脳虚血後の早期運動療法がアポトーシス関連因子に与える影響について検証した.
方法:SD系雄性ラットに対し,中大脳動脈閉塞再潅流モデルを施した.発症後6時間後,24時間後,3日後に運動を行い,実験終了後3時間後もしくは24時間後に組織解析を行った.アポトーシスによる細胞死の量的解析をELISA法にて行った.アポトーシス関連因子として,アポトーシス誘導因子であるBax,Caspase-3と抗アポトーシス関連因子であるBcl-2をウェスタンブロッティング法にて解析した.
結果:アポトーシスによる細胞死が発症6時間後の運動によって促進された.また,Bax,Caspase-3のタンパク発現量が発症後早期に運動を行った群で有意に増加した.さらにBcl-2タンパク発現量に対するBaxタンパク発現量の割合が発症6時間後の運動によって高値を示した.
結論:本研究から脳梗塞発症初期の運動はアポトーシス誘導関連タンパクの発現を増加させ,アポトーシスによる細胞死量を増加させることが分かった.