宮口らの論文がFrontiers in Human Neuroscienceに受理されました
Authors: Miyaguchi S, Kojima S, Kirimoto H, Tamaki H, Onishi H
Journal: Frontiers in Human Neuroscience
Title: Do differences in levels, types, and duration of muscle contraction have an effect on the degree of post-exercise depression?
【要旨】
- 目的:軽負荷反復運動課題における筋収縮様式および筋収縮強度,運動継続時間の違いがPost-exercise depressionに与える影響を明らかにすること.
- 方法:右利き健常成人12名を対象とした.運動課題は2 Hzの右示指外転運動とした.実験1では,等尺性収縮および等張性収縮の2条件の収縮様式における影響,および最大随意収縮(MVC)の10,20,30%の3条件の収縮強度による影響を検討した.実験2では,2分間および6分間の運動継続時間による影響を検討した.運動課題前および運動課題直後から10分後までの運動誘発電位(MEP)を右第一背側骨間筋から記録し,MEP振幅の経時的変化を解析した.磁気刺激強度は運動課題前の安静時に1 mVのMEP振幅を導出する強度とした.
- 結果:運動課題直後のMEP振幅は,等尺性収縮よりも等張性収縮において有意に小さく,さらに10%MVCよりも20%MVC,30%MVCにおいて有意に小さいことが明らかになった.また運動継続時間においては2分間と6分間の条件間に有意差は認められなかった.
- 結論:軽負荷反復運動課題直後のPost-exercise depressionは,等尺性収縮よりも等張性収縮において大きく,10%MVCよりも20%MVC,30%MVCにおいて大きいことが明らかになった.また運動継続時間には依存しないことが明らかになった.