Authors:Yamashiro K, Sato D, Onishi H, Sugawara K, Nakazawa S, Shimojo H, Akatsuka K, Nakata H, Maruyama A
Journal:PLoS ONE
http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0142581
Title: Skill-specific changes in somatosensory Nogo potentials in baseball players
【目的】アスリート(野球選手)の抑制系に,技術特異的に生じる脳機能変化について明らかにする.
【方法】対象は野球選手12名,その他のスポーツ選手12名とした.小指にGo刺激,示指にNogo刺激を3:1の割合で呈示する体性感覚Go/Nogo課題を実施した.
【結果】その他のスポーツ選手に比べ,野球選手のNogo電位(N200)が有意に速く,前頭電極(Fz,F4)で有意に大きかった.同時に記録したGo/Nogo反応時間も野球選手で速い傾向(P=0.07)が認められた.
【結論】野球選手は日頃から,行動をおこすか行動を止めるかの選択を迫られるが,そのプロセスの反復により,抑制系の脳活動が変化していることが示唆された.