5/18 勉強会

【研究報告】

担当:齊藤

タイトル:バースト電気刺激が皮質脊髄路の興奮性変化に及ぼす影響

要旨

  • 目的:バースト電気刺激後のMEP増大を誘発する至適なバースト数を検証した.
  • 方法:対象は健常成人11名.バースト電気刺激は運動閾値直下の刺激強度で正中神経に与えた.バースト数は2,4,6,8,10連発の5条件とした.皮質脊髄路の興奮性評価は経頭蓋磁気刺激法を用いて,電気刺激前後に運動誘発電位を記録・比較した.
  • 結果:バースト数が8連発のときに,運動誘発電位は有意な増大を示した.
  • 結論:至適なバースト数は8連発であることが示唆された.

【文献抄読】

担当:山代

タイトル:Change-related auditoryP50: A MEG study

要旨

  • 目的:本研究の目的は,聴覚領域の変化関連応答であるN1mよりさらに速い同意義を持つ成分が存在するか否かについて検討することである.
  • 方法:変化関連応答は両耳に呈示する音のずれ(ITD:control, 0.15, 0.25, 0.35, 0.45)によって音が中心から左に移動する方法によって記録された.
  • 結果:12人中10人でChange-N1mより速いChange-P50mが記録された.また,信号源解析の結果,ダイポールは上側頭回(STG)に推定され,その位置はonsetにより推定されるダイポール位置と同じであった.
  • 結論:ITDが大きくなるにつれてChange-P50mも大きくなっていくことから,Change-P50mはChange-N1mと類似する意義を持つ成分であることが示唆された.