7/21 勉強会

【研究報告】

担当:高橋

タイトル:変形性膝関節症の軟骨細胞規則性に関する研究

要旨

  • 目的:OAモデルラットを用いて,軟骨細胞の規則的配列が正常な軟骨リモデリングをおこなう上で必要な因子であるかを検証する
  • 方法:成人ラット(15週齢)脛骨膝関節軟骨の軟骨細胞の座標と面積から空間統計処理を行った.
  • 結果:平均最近距離分析,高低クラスタ分析および空間的自己相関分析のZスコアは各々0.478,-3.64,25.55であった.
  • 考察:関節軟骨細胞はクラスタ化し層状態を呈していることが示唆された.今後は関節軟骨部位別における差の詳細や,これら解析手法およびOAモデルラットの作成が課題である.

 

【文献抄読】

担当:山代

タイトル:Response inhibition, preattentive processing, and sex difference in young children: an event-related potential study.

要旨

  • 目的:Go/Nogo課題を用いて幼少期の反応抑制の性差とMMNの性差について検討することを目的とした.
  • 方法:被験者は男子14名,女子18名であった.Go/Nogo課題として1~9の数字を画面に1秒に1回呈示し,1の後に9が呈示された場合にボタン押しを行わせた.MMN課題として聴覚oddball課題を行わせた.
  • 結果:女子で男子に比べ,Commision error率が有意に低かった.反応時間およびMMNに有意な性差は認められなかった.女子でcommision error率とMMNの潜時に負の相関があり,男子でMMNと正答率に正の相関が認められた.
  • 考察:女子と男子の反応抑制の性差は発達段階の初期に認められた.また,女子高い抑制能力とMMNには関係性があるかもしれない.今後,さらに幅広く研究を進めていく必要性がある.