1/6 勉強会
【研究報告】
担当:菅原
タイトル:The effect of anodal transcranial direct current stimulation over the primary motor or somatosensory cortices on somatosensory evoked magnetic fields
要旨
【文献抄読】
担当:齊藤
タイトル:Interaction between simultaneously applied neuromodulatory interventions in humans
要旨
- 目的:tDCSと電気刺激の同時実施が皮質脊髄路の興奮性に及ぼす影響を経頭蓋磁気刺激法を用いて検討すること.
- 方法:対象は健常成人21名とした.tDCSは一方の電極を左一次運動野領域に,もう一方の電極を右の眼窩上に貼付した.刺激強度は1mAとした.電気刺激は右短母指外転筋筋腹上にて,母指最大外転位の50%の動きを誘発する強度で与えた.パルス幅は0.2ms,刺激サイクルは4秒on-6秒offとした.評価として経頭蓋磁気刺激法を用いて右短母指外転筋の運動誘発電位(MEP)を導出した.実験1として①anodal tDCS+電気刺激,②anodal tDCS,③電気刺激のみ,④sham刺激の4課題を実施し,課題2として①cathodal tDCS+電気刺激,②cathodal tDCSのみの2課題を実施した.MEPの測定は課題前と課題直後,課題10分後に実施し,それぞれ12波形×3回(合計36波形)を計測した.
- 結果:anodal tDCS,cathodal tDCS,電気刺激は過去の報告と同様の結果が得られた.一方,anodal tDCS+電気刺激では有意なMEPの変化は得られなかった.また,cathodal tDCS+電気刺激では有意なMEP減少が見られた.
- 結論:tDCSと電気刺激を併用することで,相乗効果と競合効果のどちらかが得られるが,その背景メカニズムは依然として不明である.