12/8 勉強会

【研究報告】

担当:江玉

タイトル:Medial Tibial Stress Syndrome発生要因の解剖学的検討

要旨

  • 目的:Medial Tibial Stress Syndromeの疼痛発生部位に付着する筋群の付着範囲と割合,更にその性差について検討した.
  • 方法:対象は,遺体13体23側(男性14側,女性9側)を用いた.脛骨長を100 %として,脛骨内側縁に付着する足関節底屈筋群の相対的付着範囲と疼痛発生部位への付着割合を検討した.
  • 結果:長趾屈筋は,内果下端から34±6%~68±5%,ヒラメ筋は53±10%~74±3%の範囲に付着し,疼痛発生部位への付着割合はそれぞれ100%,35%であった.また,疼痛発生部位に男性では長趾屈筋のみが付着しているに対して,女性では長趾屈筋とヒラメ筋が付着しており性差が存在した.
  • 考察:足部過回内などのアライメント異常により,主に長趾屈筋に伸張ストレスや過緊張が加わり疼痛が発生している可能性が示唆された.