椿講師がドイツ体育大学ケルンへの留学から帰国しました.
以下,椿講師の報告です.
このたび,ドイツ体育大学ケルンに留学する機会をいただきました.その内容について,報告いたします.
現在の研究テーマが,運動中の脳血流変化の体循環変動との関係を明らかにすることであり,運動生理学的な解釈が不可欠です.これに関連した考え方や手法を学ぶことを目的に,9月27日から11月12日までドイツに滞在いたしました.留学を受け入れてくださったのは,循環器・スポーツ医学研究所のBirna Bjarnason-Wehrens教授です.この研究所では,オリンピックやパラリンピックレベルのアスリートから,心疾患やがんなどの疾患をお持ちの方まで,幅広い層を研究対象に運動生理学の側面から研究を行っています.ナショナルチームのメンバーや有疾患患者などを対象として行われる,負荷心電図検査や心臓超音波検査,呼吸代謝測定などの各種検査に参加することができました.これにより,今後の研究活動に有用な情報を得ることができました.
今回の留学期間中,同大学で認知神経科学の研究を行っているOtmar Bock教授の研究室にも伺うことができました.この研究室では,visualとmovementに関する研究や,日常生活に近い環境を再現したワーキングメモリや認知の研究,自分の位置が空間で変化したときの認知などを中心に研究を行っているそうです.tDCSを用いた研究も始めたそうで,我々の研究内容に関しても,ディスカッションすることができました.
今回の留学を通じ,研究内容に関しての知識を深めることだけでなく,多くの研究者と知り合うことができ,非常に有意義な時間を過ごすことができました.ドイツ体育大学ケルンの皆様,大変ありがとうございました.
このたびの留学は,本学の教員海外短期留学制度により実現いたしました.最後になりましたが,本学関係者の皆様に御礼申し上げます.
ドイツ体育大学ケルン
大学の正面入り口.たくさんのinstitutesを有する大学です.
運動負荷試験中の様子.
Bock教授の研究室の1つ.