9/2 勉強会

【文献抄読】

担当:稲井卓真

タイトル:The effect of lower limb muscle fatigue on obstacle negotiation during walking in older adults

要旨

  • 目的:高齢者またぎ動作歩行時における下肢筋疲労の影響を明らかとすること.
  • 方法:対象者は,健常高齢者とした.課題動作は,二重課題を伴った12mの障害物歩行路を歩くこととした.疲労課題は,実施不可能となるまで立ち座り動作を行うこととし,疲労条件および非疲労条件を設定した.障害物高さは下肢の10%または20%とした.解析項目は,先行足・後続足と障害物の距離,先行足・後続足と障害物クリアランス,ストライド長および速度,先行足垂直荷重率とした.
  • 結果:障害物高さ10%において,非疲労条件に比べて疲労条件で先行足垂直荷重率が有意に高値を示した.
  • 考察:疲労課題により下肢筋の筋紡錘機能や神経学的コントロールが減じ,後続足のコントロールが低下したことにより,先行足垂直荷重率が高値となった可能性が示唆された.