3/11 勉強会
文献抄読
担当:大西
文献:Age-related changes in the somatosensory processing of tactile stimulation-An fMRI study. Behavioural Brain Research 238: 259-264, 2013
要旨
- 目的:fMRIを使用して,年齢に伴う体性感覚情報処理メカニズムの変化を解明する.
- 方法:高齢者16名(62-71歳,平均66.9歳),若年者18名(21-28歳,平均23.0歳)を対象にして,(1)電気刺激による感覚閾値の計測,(2)体性感覚刺激(第1-3指に対する機械的刺激)時のfMRI計測.
- 結果:感覚閾値は若年者に比べて高齢者で高かった.fMRI結果は,高齢者・若年者とも共通して,S1 (area 3,1, 2), 4, 6 (SMA), bilateral S2 (13, 40, 41, 43)の活動がみられた.若年者ではACC (24)と PCC (23)の活動がみられ,高齢者ではS1,4,6野の活動が強く,S2の活動が弱かった.
- 結論:高齢者は体性感覚刺激時にS1の活動領域が増大することと,S2や帯状回の活動が減弱することが明らかになった.