1)発育期、高齢期(図1)及び糖尿病、高血圧ラット等の骨格筋や骨組織細胞を対象に、肥大及び萎縮に関する運動刺激効果や不活動の影響について、各種顕微鏡を用いて組織細胞の微細構造や遺伝子発現などを中心に研究している。
図2. 坐骨神経の切除(C,D)および凍結麻痺(E,F)5週目の骨梁における、類骨と骨芽細胞の顕微鏡観察像。
対象群(A,B)と比較して、神経切除では萎縮したままで、凍結麻痺では骨梁の幅は回復するが、断片化傾向は改善されない。
2)特定の条件で静的筋収縮を持続した時に「協働筋間の活動交代」(図3)や「疲労誘発性の生理的振戦:enhanced physiological tremor」(図4)が発現する。その条件や機能的意義などについて、電気生理学的手法で検討している。
図3. 協働筋間の活動交代現象