2025.03.20
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医療職を目指すためには、どのような大学を選べばよいのか迷うことも多いでしょう。この記事では、国公立大学、私立大学、短期大学、専門学校のそれぞれの特徴とメリット・デメリットを紹介し、最終的に自分に合った進路選択ができるようにサポートします。
国公立大学は国や地方自治体により、学校設立や学習環境などの基準が一律で定められています。そのため、大学によって大きな差がなく安定して、最新の研究設備や豊富な教材・資料が備わっているなど、整った設備で学習や研究に臨めます。
・学費が比較的安い:国公立大学は、私立大学と比べて学費が抑えられており、経済的な負担が少なくて済みます。また、大学のある地方自治体に住んでいる方の学費が減額される制度などもあります。
・安定した教育・実績:国公立大学は、政府や地方自治体の支援を受けているため、安定した教育環境が整っています。また、長い歴史と実績があり、業界とのつながりの強さや実習施設や設備が整備されていることが多く、実践的な学びが魅力です。
・入試の競争が激しい:学費が安いため人気が高く、入試の競争が非常に厳しいです。特に医学や看護、リハビリなど、医療系の学科は人気があり、高い偏差値を求められることが一般的です。
・選択肢が限られる:全ての国公立大学に医療系学科があるわけではなく、選べる大学の数が限られている場合があります。
私立大学は企業や学校法人が設立するため、国公立に比べて入試形態やカリキュラム等の自由度が高いのが特徴です。また、専門分野を学ぶ上でも多くの大学から、立地や環境・雰囲気が自分に合っているか等、広い選択肢を持ち志望校を検討できます。
・専門的な教育が受けられる:専門分野に特化した最先端の施設設備や柔軟なカリキュラムが整っていることが多いです。実習やシミュレーションなどの実践的な学びも充実しています。大学によっては、医療職以外にも様々な分野に進むための選択肢が多く、将来的な進路選択が柔軟にできます。
・一人ひとりに対する支援が手厚い:就職支援をはじめ各種支援が手厚いのも私立大学のメリットです。教員一人あたりの学生数は、私立大学10~20人前後・国公立大学20~50人前後と大きな差があります。教員から密に指導を受けられると学びの質も上がり、教員と学生の関係の築きやすさが学習環境を整えます。
・学費が高い:私立大学は国公立大学に比べて学費が高い場合が多く、経済的な負担が大きいことがデメリットとして挙げられます。ただし、奨学金制度や特待生制度を利用することで軽減できることもあります。
・入試難易度に差がある:私立大学の中でも、難易度に差があるため、自分に合った大学、入試方法や試験科目を選ぶ必要があります。
短期大学・専門学校は、一般的に2~3年間で専門的な知識や技術を身につけることができる教育機関です。最短で資格が取れるため学費は抑えられますが、特に3年次の病院実習や国家試験対策はかなりタイトなスケジュールになります。
・短期間でスキルを身につけられる:短期間で専門知識や実務に必要な技術や知識を身につけ、早期に就職を目指せます。即戦力を養うための実習中心のカリキュラムで、現場経験を積むことができます。
・学費が比較的安い:私立大学と比較して学費が安価なことが多くコスト面でも魅力的です。
・学歴に制限がある:大学卒業資格を得ることができず、将来の進学や転職の選択肢が限られる場合があります。
・学問的な深さに欠ける:理論よりも実務重視のカリキュラムが多く、学べる分野が限られている場合があります。特に深い専門性を求める職種には不向きな場合もあります。
医療職を目指すための進学先には、それぞれメリット・デメリットがあります。以下のポイントを押さえて、自分に合った進路を選ぶことが大切です。
・学びたい分野や学びのスタイルに合わせて、どの教育機関が適しているかを検討する。
・進学後のキャリアパスを考え、学歴や資格が就職にどう影響するかを理解する。
最後に、どの選択肢が自分に合っているのかは個人の目標や価値観によります。自分の将来像を明確にし、それに向けて一番良い学びの環境を見つけましょう。