地域の赤ちゃんとお母さんの健康を守る
看護学科
柴田 葉月
卒業年 |
:2021年3月 |
出身高校 |
:山形県・谷地高校 |
勤務先 |
:大江町役場 |
職種・職位・資格 |
:看護師・保健師 |
私は現在、地域住民の方が健康でその人らしく生活できるように健康面をサポートする保健師として活動しています。主に母子保健を担当しており、母子ともに健康に過ごせているか確認したり、健康相談を通して親御さんの不安を解消したりすることで、出生から切れ目のない支援を行えるように日々努めています。
- 現在の職種・業種を志したきっかけや理由について教えてください。
- 私が高校卒業まで過ごした地域では地域住民同士の関わり合いが強く、お互いに助け合いながら生活している場面を多く見てきました。私自身もその方々に温かく見守られながら成長していきました。その中で、地域に暮らす方々が健康でその人らしく最期まで過ごしてほしいという思いが芽生え始めた時に看護師である母から住民の方が安心して暮らせるように支援を行う保健師という職種があること、出生時からお亡くなりになられるまで人と関わることのできる魅力的な職種であることを知ったのが志した理由です。本学では4年間で保健師としてより専門的な知識を得ることができ、他学科との交流の中で新たな知識を身につけながら資格を取得できると考えました。
- 仕事で大切にしていることは何ですか?
- 大切にしていることとして、まず住民の方と同じ目線に立ちお話をお聞きすることを大事にしています。相手の話をよく傾聴しその人にとってどのように働きかけると課題が解決するのかを考えながら関わることで不安等に寄り添うことができることを業務の中で学びました。また、アドバイスをする際はその根拠や機序を自分自身がしっかり理解しておくことも大切であると考えます。理解しておくことで、相手の方が課題解決できるように助言を自信をもって行うことができ、信頼関係の構築にもつながるため、健康相談や家庭訪問など行う際には事前に準備しておくことを心がけています。
- 本学の学びで活かされていることは何ですか?
- 実際に自治体で実習させていただく機会があり、その中で保健師が住民の方とどのように関わっているか、地域の健康課題にどのように働きかけているかを見ることができました。住民の方が大切にしていることをこちらも理解することで健康課題の解決に繋がっていくことを学ぶことができたので、現在の仕事の中でも町民と関わる際は大切にしていることは何かを考えながら関わることを意識しています。
- 今後、仕事を通して実現したいことは何ですか?
- 地域の方々がその人らしく過ごせるように支援を行い、町全体の健康水準を上げることが目標です。健康寿命が延びたり、今後もこの町で子育てをしていきたいと感じていただいたりと、人々が健康に過ごすことができていると感じられるような町づくりをしていきたいです。
- 高校生にメッセージをお願いします。
- 保健師という職業は、赤ちゃんからお年寄りまで幅広い年代の方の生活を見守り、関わっていくことができる大変魅力的でやりがいのある職種です。本学では専門的な知識はもちろん、実際に地域の中で実習させていただく機会もあるので技術的な面での学びも深めることができると考えます。興味を持った方は保健師についてぜひ一度調べていただければと思います。