子どもの保育・教育分野で、もっと貢献したい
作業療法学科
田坂 翔太
卒業年 |
:2007年3月 |
出身高校 |
:埼玉県・本庄高校 |
勤務先 |
:さいたま市 療育センター さくら草 |
職種・職位・資格 |
:作業療法士 |
私は、もともと子どもと関わる仕事に就きたいと思っていました。また、リハビリにも興味がありましたが、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など様々な職種の違いも分からず、漠然としていました。そんな時、実際の仕事の場面を見学させていただく機会があり、子どもが1番楽しそうにしていたと感じたのが作業療法でした。当時の私には、「作業療法=遊び」に見えましたが、作業療法士を目指して勉強を始め、徐々に「遊んでいただけ」ではなかったことに気付きました。遊びの中に、様々な治療的要素が散りばめられ、子どもの思いに寄り添うように遊びが展開されていたと、今になって思います。そして、現在の職場では、いかに「遊んでいるだけ」にみせることが難しいかを痛感しています。子どもに治療の意図を感づかせずに、ただ楽しく遊んでもらうように悪戦苦闘していますが、今後も子どもの保育・教育の分野で、作業療法士がもっと貢献できるようこれからも頑張ります!
- 国家試験合格に向けた学科でのサポートや、ご自身で努力されたことなどについて教えてください。
- 各ゼミで協力して勉強し、分からない部分は全員が納得いくまで議論を深めていました。また、模擬試験も何度も学科全員で受験し、実力を確認していました。時には夜中まで、先生たちも残って勉強に付き合ってくださり、夜遅くまで部屋を開放してくれていたことを覚えています。模試の点数が悪かった時には声をかけていただき、的確なアドバイスや課題を提示していただきました。先生たちの分析力に助けられた国家試験対策だったと思います。
- 新潟医療福祉大学の就職率は全国でもトップクラスを誇っていますが、その理由はどこにあると思いますか?
- 就職センターの方々や先生たちの的確な指導にあると思います。
就職活動時に悩むこともありましたが、たくさんの方の支えの中で、今の職場を勧めていただき、本当に感謝しています。
- 新潟医療福祉大学を一言で表すと?
- 「みんなで仲良く」です。
先生方からよく言われたことを記憶しています。様々な苦難がありましたが「みんなで仲良く」乗り越えて来れたと思います。また、みんな自分の身を削って助けてくれる人たちばかりでした。卒業後も連絡を取り合い、仕事の話をしたり、学生時代の思い出話をしたりみんなで仲良く交流しています。
- 今後の目標・抱負をお聞かせください。
- 今は発達領域の作業療法士として働いています。作業療法士自体の知名度は徐々に向上し、リハビリテーションの中でも貢献度が高まっているように思います。ただし、子どもの領域ではまだまだ認知されていないのが現状です。子どもの保育・教育の部分で作業療法士がもっと貢献できると感じているので、作業療法士の職域を広げ、発達領域でより多くの作業療法士が活躍できるようにしたいと思っています。
- 受験生の皆さんにメッセージをお願いします。
- 作業療法士は創造性に溢れた素晴らしい仕事だと思います。遊びや趣味の中に治療を組み込める本当に楽しい職業です。対象者の方と一緒に遊びや趣味を楽しめますし、そういった援助を通して対象者の方やその家族の方が喜んでくれる姿は、本当に嬉しいものですよ。