患者様との長期的な関わりが魅力!
作業療法学科
小林 茉利奈
卒業年 |
:2014年3月 |
出身高校 |
:新潟県・三条東高校 |
勤務先 |
:医療法人 常盤会 緑の屋根診療所リハビリテーションセンター |
職種・職位・資格 |
:作業療法士 |
私は、退院後に在宅や施設で過ごされている患者様や発達障害のある小児の患者様のリハビリおよび特別養護老人ホームでのデイサービスを行う病院に就職しました。急性期~回復期の病院で毎日リハビリを行う患者様とは異なり、患者様の中には週に数回や月1回程度のリハビリしか行えない方もいらっしゃいます。毎日の変化や実際の日常生活動作場面を見る機会は少ないかも知れませんが、患者様と長期的に関わることができるのは大きな魅力だと感じています。
学生時代を振り返ってみると、本学科には、「身体障害領域」「精神障害領域」「高齢期障害領域」「発達障害領域」で、豊富な臨床経験を持った先生方がいて、貴重な体験談を伺うことができました。そのため、教科書だけでは分からない実際の現場について知ることができました。その中でも特に、治療プログラムを立てる授業があったことや働く前に小児のリハビリで使用する遊具に触れられたことが、現在の職場で行っている治療プログラムの立案や実際のリハビリ場面において活かされています。
これからも、患者様一人ひとりがやりがいや楽しみを感じ、その方らしい生活が送れるような支援ができるように努力していきたいです。
- 大学で学んだことは何ですか?
- 勉強面(講義や演習・実習を通じて身につけたもの)
本学の作業療法学科では、身体障害領域、精神障害領域、高齢期障害領域、発逹障害領域それぞれに関して専門分野の教員、また、臨床家の先生方が講義を行います。そのため、専門的な知識、教科書だけではわからない実際の臨床について知ることができます。私は、治療プログラムを立てる授業があったこと、働く前に小児のリハビリで使用する遊具に触れることができたことが治療プログラム立案や実際のリハビリ場面で特に活かされていると感じます。
課外活動面(ボランティアやサークル活動、その他学生生活で身につけたもの)
本学には複数の医療・福祉に関わる学科があり、授業だけではなくサークル活動等でも他学科との関わりがあります。その中で他者と連携して物事をやり遂げる機会を得ました。また、その関わりの中で他職種の視点、考え方を知るができました。その経験が、現在も他職種と関わる時に活かされています。
- 今後の目標・抱負を教えてください。
- 私が就職した緑の屋根診療所リハビリテーションセンターでは小児から成人の患者様まで幅広い年代の方々のリハビリを行っています。分野が幅広く大変ではありますが、そこがやりがいを感じる部分でもあります。また、長い期間患者様と関わることができるところも当院の特徴だと思います。日々の生活を考慮した介入が必要です。そのため、今後も患者様一人一人がやりがいや楽しみを感じ、その方らしい生活が送れるように支援できるようより努力していきたいです。
- 本学の就職率は全国でもトップクラスを誇っていますが、その理由はどこにあると思いますか?
- 熱意のある教員の先生方が学生一人ひとりの進路について相談にのってくれます。また、就職支援センターの方々も相談にのってくれますし、模擬面接等多くの指導をしてくれます。不安が多い就職活動ですが、自分自身が意欲的に動くことでやりたい仕事に就ける環境が整っていると思います。
- 本学を一言で表すと何だと思いますか? また、その理由も教えてください。
- 本学には医療・福祉に関わる複数の学科があり、学科それぞれの色があります。出身地の違う学生同士が集まっているはずなのに、いつの間にか学科がまとまり、そしてどの学年もその学科らしい色が出てくるようになります。さらに、他の学科の色にも触れることができ、それが学生一人一人の色の変化につながっていると感じます。専攻している学科だけでなく多方面の考え方・視点を知ることでより成長することができたと思います。
- 国家試験合格に向けた学科でのサポートやご自身で努力されたことなどについて、実体験などを交えて教えてください。
- 作業療法学科ではグループで国家試験の勉強をしていました。分からないことを仲間に聞き、自分が理解したことを仲間に伝えることで知識を深めることができました。また、点数が伸びず辛い時はお互いに励まし合いながら勉強をしていました。仲間がいたことで辛い時期を乗り越えることができました。
- 本学の就職センターの活用方法や相談に行ってみて良かったこと、役に立ったことなどを教えてください。
- 本学の就職センターでは個々の学生の履歴書作成から面接まで指導を行います。面接指導は就職試験を受ける病院や施設の概要も踏まえて行なってくれます。また、模擬面接後は口頭でのアドバイスだけでなく、面接内容などの5段階評価とコメントの書かれたシートをもらえるので振り返りが行いやすいです。私は緊張してしまうと声が小さくなってしまうため、面接がとても不安でした。しかし、模擬面接でアドバイスをもらい、自分では気づけなかった良い部分を知ることで自信に繋がりました。
- 地元を離れて就職を希望した理由や就職活動で努力したこと、苦労したこと、Iターン就職して良かったこと、現在の心境などについて教えてください。
- 私は小児分野の作業療法にも関心がありIターン就職することを決めました。大学の先生方や友人に会うことの出来ない環境での就職のため不安も多かったです。息抜きもうまくできませんでした。しかし、自分が希望した分野で働けること、また、職場環境が良いこともあり頑張ることができています。現在はまだまだ悩むことも多いですが、少しずつ作業療法を行う楽しさを感じることができるようになってきました。
- 本学入学を目指す高校生にメッセージをお願いします。
- 大学では専門的な講義内容や実習など苦労したこともありますが、その時の経験が、今、活かされていると感じます。みなさんも、今、勉強や進路のことなど悩むことも多いのではないかと思います。しかし、今、一生懸命に頑張ったことや悩んだことはきっと今後多くの場面でプラスになります。息抜きもしながら頑張ってください。
私とって大学は熱心な先生方、支え合える仲間に出会えた場所でした。大学では自分を成長させてくれる出会いや経験ができると思います。