患者様それぞれに合ったリハビリを
作業療法学科
内山 佳奈美
卒業年 |
:2019年3月 |
出身高校 |
:新潟県・新潟商業高校 |
勤務先 |
:富永草野病院 |
職種・職位・資格 |
:作業療法士 |
私は現在、骨折などの整形外科疾患をもつ患者様に対して作業療法を行っています。主に肘から指先までの骨折や、腱断裂(肩関節の痛みや腕が上がらないなどの症状をきたす疾患)をしてしまった患者様の機能回復を目的に、一人でも作業をできるようにするための道具を改良したり、退院後の生活にスムーズに戻れるよう日常生活動作練習を取り入れたリハビリをしたり、患者様の受傷後から社会復帰までを支援しています。同じ怪我をしたとしても、患者様それぞれでお仕事や生活環境は異なるので、しっかりコミュニケーションを取りながら、回復するまでの生活で何が困難になるのかどのように対処していくかを考えて、日々リハビリを行っています。
- 現在の職種・業種を志したきっかけや理由について教えてください。
- 作業療法士の叔父が、「担当した患者様が元気になって家に帰るのが本当に嬉しいし、やりがいがある」と話しているのを聞き興味を持ちました。その後自分で作業療法士について調べていくうちに、幅広い領域で患者様を支援できるこの職種を目指したいという思いが強くなり、作業療法士を目指しました。
- 仕事のやりがいは何ですか?
- 整形外科疾患をもつ患者様は比較的若い方が多く、退院後もこれまでと同じように働いたり、家事をして生活する必要があります。そのためその方の生活に合わせて、過ごし方に関するパンフレットを作成したり、道具の調整をしたりと、リハビリの内容も多岐に渡ります。誰一人として同じリハビリはなく、また支援方法に正解はないため、試行錯誤の日々で悩むこともありますが、症状が改善されて「仕事に戻れた」「不自由がなくなった」と患者様に言っていただけると、非常にやりがいを感じます。今後は老年期など別の領域に対しても勉強し、様々な領域のリハビリができるような作業療法士になりたいと考えています。
- 本学での学びで活かされていることは何ですか?
- 本学には、作業療法士が関わる様々な領域において専門の先生方がいるため、細かなところまで詳しく教えていただくことができました。また、先生方の話や実習から、作業療法士は疾患を診るだけではなく「人」を診ることが大切だということを学びました。「人」を診て支援の方法を考える事を現在も大切にして働いています。
- 高校生へ一言お願いします。
- 高校生の皆さんにとって作業療法士はメジャーな職種ではないと思いますが、私は、誰よりも患者様の近くにいて、様々な視野から支え、助けることができる大切な仕事だと感じています。本学ではたくさんの先生方から専門的な知識だけではなく医療人として大切なコミュニケーション能力などを学ぶことができます。漠然とでも「人の役に立つ仕事がしたい」と考えている方は、ぜひ本学のオープンキャンパスに参加してみてください。