在学生

辻󠄀 拓海

保健学専攻

視覚科学分野 2年

関心から始まる研究者への転身

私は本学の視機能科学科を一期生として卒業し、埼玉県内の病院に就職しました。臨床では視能訓練士として目の前の患者さんに向き合いながら、日々、眼科検査を行っていました。ある時、これまでの検査データをまとめる機会があり、その分析を通じて多くの気づきを得ることができました。私の視能訓練士としての世界観が明らかに変わり、もっと研究したいと考えるようになりました。

そのため私は研究者としての科学の作法や方法を学びたいと考え、大学院への進学を決意しました。現在は、視機能科学科の教員に転身し新たな環境で大学院生活を送っています。大学院に進学するまでの私は、見よう見まねの自己流で研究を進めていました。データの手入力や研究プロトコルの組み立てなどで、いくつかの失敗を経験しました。大学院進学後は、正確で効率のよいデータの入力方法、研究開始前に詳細にプロトコルを定めることの重要性、さらには統計処理やグラフ作成などを具体的に学ぶことができ、大きな成長を実感しています。

大学院と聞くと敷居が高く、とにかく難しいようなイメージを持っていましたが、基礎から学べる丁寧な授業を通じてそのイメージは無くなりました。ぜひ、関心はあるけど研究のやり方がわからないという方にお勧めです。大学院で一緒に社会に貢献できるような研究をしてみませんか。

修了生

石飛 直史

保健学専攻

視覚科学分野 2023年度修了

姫路から新潟へ:社会人大学院生三立の挑戦

私は視能訓練士として働きながら研究発表を経験し、より科学的な研究スキルを身に付けるために大学院進学を考えていました。しかし仕事と家庭と大学院の三立ができるか不安があり、進学に踏み切れずにいました。そんな中、新潟医療福祉大学の大学院ではオンライン環境が整っていることを知り、思い切って進学いたしました。

大学院の平日の授業は18時10分以降に行われ、その全てをオンラインで受講 (毎回、姫路から参加しました) できました。毎日17時まで勤務の私にとって、この環境は社会人大学院生として理想的でした。授業では、先行研究の調査から英語論文の読み方、研究計画の立て方、そしてそれらを分かりやすい文章で計画書にまとめる基本的な内容からご指導いただきました。日々、好奇心が刺激される学びを重ねました。

大学院を修了した現在、視能訓練士の検査データそして日々の業務を科学的に見つめ直すことができるようになり、明らかな成長を実感しています。執筆や発表の機会も増え、大きなやりがいを感じています。大学院を経て、私は視能訓練士として新たな展望が拡がりました。

皆さんも、大学院でしか得られない経験をしてみませんか。きっとワクワクする未来が待っていますよ!