DV(ドメスティックバイオレンス)とは、夫婦や恋人といった親しい間柄でのどちらか一方からの暴力・支配と定義されています。具体的には、暴力だけではなく、馬鹿にする、行動を監視する、望まない性行為を強制するなども挙げられ、2001年には配偶者暴力禁止法が成立したことで、DVは犯罪を含む人権侵害行為にあたるとされました。
高校生や大学生にもDVに当てはまる事例が多く潜在すると予想されており、このような若い人達の場合では「デートDV」と呼び区別しています。NPO法人「DV防止ながさき」の調査では、女子大学生全体の14%がこのデートDVの被害にあっているとの報告もあります。
なお、本セミナーは、新潟県内で活動をされているNPO法人「女のスペース・にいがた」から、講師をお招きし実施されました。当日は、本学理学療法学科在学生による寸劇も行われ、印象深いセミナーとなりました。学生にとって、本セミナーが人権を考えるきっかけとなり、また、デートDVの防止にも繋がることを望んでおります。また参加した一年生には、今後の学生生活を含め、「男女の対等な関係性」と「他者への思いやりの心」を忘れずに、卒業後QOLサポーターの一翼を担ってくれることを大いに期待しています。
本学ではQOLサポーターにふさわしい人材育成のため、今後も人権教育についてより力を入れて参ります。
最後に、本セミナーの開催にご尽力いただいた「女のスペース・にいがた」の講師様、ならびに新潟市市民生活部男女共同参画課様に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
<写真上から>
・講演をいただいたNPO法人 女のスペース・にいがた様
・同上
・デートDVに関する在学生による寸劇
・同上
・寸劇に協力をしてくれた理学療学科の在学生