平素より新潟医療福祉大学(以下、本学)への格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
10月11日(火)、13日(木)に本学・新潟アルビレックスBBラビッツ・新潟リハビリテーション病院の3者間で連携し、新潟アルビレックスBBラビッツの選手を対象とした、「女性アスリート検診」を実施する運びとなりました。本検診は、今年8月に本学アスリートサポート研究センターが採択されたスポーツ庁委託事業「女性アスリートの課題解決実践型プログラム」の一環として実施いたします。
◆医療系総合大学だから成し得る、「女性アスリート」の医科学支援体制
本学では2016年度よりアスリートサポート研究センターを設立し、スポーツドクター、理学療法士、管理栄養士、アスレティックトレーナー、スポーツカウンセラーなどが協同・連携するマルチサポート体制を構築して女性アスリートを支援しています。このようなサポートシステムは全国的にも珍しく、医療福祉系の総合大学である本学だからこそできる多職種連携チームによる支援体制と言えます。
また、令和2・3年度にスポーツ庁委託事業「女性アスリートの戦略的強化に向けた調査研究」の委託により、一次検診の役割として簡易的で非侵襲的に実施できる包括的な女性アスリート検診(月経関連・体組成・栄養・睡眠・骨密度・貧血・運動器機能・中枢神経機能)を開発しました。そして、新潟リハビリテーション病院と協同・連携することで、二次検診の役割として女性アスリートの諸問題を早期発見・早期治療でき、医療スタッフとアスリートや指導者が密に連携を取りながら競技復帰を目指せる医科学支援体制を構築しています。
新潟県などの地域においては女性アスリートの相談者・相談窓口が限定され、恒久的に適切かつ体制の整った医科学的支援を受けることが難しい現状です。今後、本学は女性アスリートへの医科学支援の拠点として、新潟県の女性アスリート(様々な競技種目・年代・競技レベル)・指導者が競技力向上を図りながら安全かつ安心して、専門的・包括的な医科学支援、自身の健康問題に対する理解の促進、予防及び早期発見に向けた適切な教育を受けることができる地域社会の実現を目指します。
新潟県内でも取り組みの例が少ない、女性アスリート支援についてぜひご周知いただきたく、取材・報道いただけますと幸いです。
当日、現地での取材も可能ですので、ご希望の場合は本学広報課までご一報いただくよう、よろしくお願いいたします。
【「女性アスリート検診」概要】
・日時 10月11日(火)15:00~17:00、10月13日(木)15:00~17:00
・場所 新潟リハビリテーション病院
・対象 新潟アルビレックスBBラビッツ 選手15名(11日 7名、13日 8名)
・検診内容 女性アスリートの三主徴(「low energy availability(利用可能エネルギー不足)」 「無月経」「骨粗鬆症」)に関する諸検査