「空飛ぶ車いす」は中古の車いすを集め点検・修理し、アジアを中心とした車いすが必要だが手に入らない人たちに届けるボランティア活動です。車いすの収集ボランティア・修理ボランティア・輸送ボランティアといった様々な人々の手によって、これまで20年続いています。
今回、参加したのはこのボランティア活動の中でも、車いすの修理・点検を行うボランティアです。会場は東京都立蔵前工業高校で、参加者は蔵前工業高校の新田 実教諭とボランティア部員10名、韓国からの留学生2名、神奈川工科大学KWR修理屋(ボランティアサークル)5名、国士舘大学 戸津ゼミから2名、また、神奈川工科大学、大森学園高校のOBなど一般ボランティアと新潟医療福祉大学のメンバー及び非常勤講師の小幡先生で、総勢30名以上が参加しました。
神奈川工科大学KWR修理屋の皆さんは、日頃から老人ホームへの出張車いす修理や、「空飛ぶ車いす」の修理ボランティアに参加しており、車いすについて詳しい方ばかりでした。作業は他の大学や高校からのボランティアがなるべく均等にわかれるようにグループ分けされて行いました。新潟医療福祉大学の1年生は車いすの修理の経験がないため、本学で工具の名前や使い方などを確認してから当日に臨みました。しかし、一口に車いすといってもさまざまな種類があり、分からないことだらけでしたが、教えてもらいながら楽しくボランティアに参加することができました。
タイヤのチューブをノーパンクタイヤに交換する作業は一人では大変ですが、協力し合い作業を進めました。初めて会ったとは思えないくらいに、時には冗談を飛ばしながら協力して作業することができました。
また、お弁当を一緒に食べ自己紹介をしたり、修理会後に浅草寺や上野アメ横をメンバーで散策したり、他大学や韓国からの留学生の方々との交流することができました。大学での様子や新潟や神奈川の話、日韓のサッカーの話などで盛り上がりました。話は帰りの新幹線の改札まで尽きることはありませんでした。互いに再会を約束し、別れました。
次回は新潟市内での修理会を行うことを予定しています。ぜひ興味を持たれた方は一緒に参加してみませんか?
【参加メンバーの感想】
「自分たちの直した車いすが海外の人に喜んでもらえることが嬉しいです。」
「ボランティア活動に対する見方が変わった。ぜひ、また参加したいと思える楽しいボランティアだった。」
「まだ一年なので、知識や技術が少ないのに修理ができるか不安でしたが、他の大学の方々の適切な指示で修理ができました。この経験を今後に生かしていきたいです。」
「今回の活動で他の学校の人たちとの交流、実際に車いすを修理するなどいろいろといい経験ができたと思う。」
「車いすの修理というものが初めてでした。最初は部品のことや工具のことまでさっぱり分かりませんでしたが、一緒に修理をする方々が教えてくださったおかげで、だいぶ分かるようになりました。また参加したいです。」
「活動内容について知識は少なく、未体験のものが多かったのですが人に教えてもらい活動をこなす事ができ、とても良い体験と刺激を得ることができました。」
最後に幹事校として会場を提供し、いろいろご配慮頂きました東京都立蔵前工業高校 新田 実教諭はじめ、皆さま方と交流会のコーディネイトに尽力された日本社会福祉弘済会 佐々木 俊一氏に心より感謝申し上げます。
<写真上から>
○新潟医療福祉大学内での修理の練習
○作業中の様子(左は韓国からの留学生)
○作業中の様子
○昼食時の交流会
○今回参加したメンバー
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