本講座は、新潟医療福祉大学のプロジェクト研究センターのひとつ、『こころの健康支援研究センター』の主催によるもので、同研究センター長の金谷 光子先生(看護学科 准教授)の司会進行のもと、同研究センター副センター長でもある長谷川 利夫先生(作業療法学科 講師)が講演者を務め実施されました。
今回の講座では、精神医療において治療の一環として行われる隔離・身体拘束などのいわゆる「行動制限」について、人権という視点から捉えた時、“人”が“人”の行動を制限するということをどのように考え、より人間性溢れる医療の実現の為に私達はどのようにしていけばいいのかをテーマとし、各国の行動制限の実情紹介などを交えながら、市民の皆さんと一緒に考える機会となるよう開催されました。
当日は、一般市民、医療福祉関係者など約40名の方が参加され、皆さんメモを取りながら熱心に聴いておられました。また、質疑応答の際には多くの方から様々な質問をいただき、公開講座終了後も、講演者や研究センターの研究員らとともに行動制限や人権の問題について意見交換をかわし談笑する姿が見受けられるなど、大変有意義な講演会となりました。
参加者の中には、今回の講座を新聞で知って初めて参加したという市民の方も多くおり、また、「近くの大学でこのような講演が聴けてよかった」、「こころの問題や人権の問題に関心を持った」などの声を頂くことができました。
こころの健康支援研究センターでは、より良い支援について更に研究を推進するとともに、こうした市民の皆さんと「こころ」の問題について語り合い、交流できる場を設けていければと考えています。
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