肘外反不安定性を評価する適切な負荷と肘関節角度を明らかにしました。
【研究概要】
野球選手では、肘の内側に傷害が好発します。
その要因として、投球時に肘の内側に過度な外反ストレスが繰り返し加わることが考えられています。
肘関節に外反ストレスを負荷する装置にテロスストレス装置というものがあります。
定量的に肘関節に外反ストレスを負荷することができますが、どの程度の負荷量が適切であるのか?肘関節の屈曲角度は何度が適切であるのか?に関しては統一した見解が得られていない状況でした。
そこで我々は、外反負荷を30N(ニュートン)、60N、90N、120N、150Nの5条件で、肘関節屈曲角度は30度、60度、90度の3条件で検討しました。
その結果、肘関節90度屈曲位、60N以下の肘外反ストレスでは、痛みや筋収縮が生じずに、尺側側副靱帯の機能を反映した肘外反不安定性の評価が行える可能性が示唆されました。
>>詳しい研究内容はこちら
https://www.nuhw-pt.jp/2021/06/-17ar-ex-medical-group-lab20210609.html
【吉岡先生・江玉教授からのコメント】
今回の研究は基礎的な研究でしたが、今後は、健常な野球選手や傷害のある選手の特性を検討していき、傷害予防や治療方法の考案に向けて研究を重ねていきたいと思います。
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http://www.nuhw.ac.jp/faculty/medical/pt/
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