田宮創助教(理学療法学科,運動生理Lab,運動機能医科学研究所)らの研究論文が,国際誌『European Journal of Applied Physiology』に採択されました!
【研究の概要】
骨格筋における酸素取り込みは運動耐容能の重要な決定因子です。 長時間の座位は腓腹筋の酸素取り込みを減少させるます。 しかし、そのメカニズムは不明であり、予防法も確立されていません。 そこで本研究は、長時間の座位が筋の酸素取り込みを減少させるメカニズムを解明し、予防策を提案することを目的としました。 本研究の結果、3時間の長時間座位により、毛細血管への酸素供給が減少し、毛細血管と筋細胞間の距離が長くなるため、腓腹筋の酸素取り込みが減少することが明らかになりました。しかし、健常な若年男性では、座位中に下腿を動かすことでこの影響が緩和されました。
【研究者のコメント】
座りすぎは、心大血管疾患の発症や死亡リスクを高めることがわかっています。 しかしながら、その原因はわかっていないことが多いです。 我々はその機序を解明し、予防策を提案することで、国民の健康増進に還元する研究成果をこれからも発信していきます。