縁の下の力持ちとして病院を支える
医療情報管理学科
横田 佳歩
卒業年 |
:2019年3月 |
出身高校 |
:新潟県・新井高校 |
勤務先 |
:新潟大学医歯学総合病院 |
職種・職位・資格 |
:診療情報管理士・診療報酬請求事務能力認定試験・メディカルクラーク・ドクターズクラーク・日商簿記検定(3級)・Excel表計算処理技能認定試験(2級) |
私は診療情報管理士として、医師や病棟クラークと連携しながら、退院された患者様のカルテの入院総括・手術記録について記載内容の確認を行っています。また、医師がつけた病名のコーディングや質の高い診療録記載を目指すため、診療録監査・委員会の開催も行っています。
- 現在の職種を目指したきっかけは何ですか?
- 幼少期より病院にお世話になることが多く、「病院で働きたい」という漠然とした夢がありました。どういった立場で働きたいのかを考えた時、医師不足問題が深刻であると知り、第一線で命を救う医師を、事務的な面から支えたいと考えるようになったのがきっかけです。
- 仕事のやりがいや大変なことは何ですか?
- 退院日の翌日から起算して14日後までに、退院数の90%以上のカルテが入院病歴室に届いており、かつ入院総括・手術記録が完成している状態にしなくてはいけません。また当院の目標として、全診療科で90%以上を目指しています。毎月簡単に達成できることはなく、毎日医師へ修正や作成の依頼を行い、病棟クラークに連絡をして基準日に間に合うよう、病棟からカルテを送ってもらっています。この目標を達成するため、入院病歴室内でコミュニケーションをとりながら達成できた時はやりがいを感じます。入院総括や手術記録は、研究やカルテ開示等で使用される重要な記録となるため、丁寧に確認することを日々心掛けて業務しています。
- 本学での学びはどのように活かされていますか?
- 私は入職してから1年半、入院患者の請求業務を行っていました。請求業務や診療情報管理士としての業務は、医学知識が必要になります。1年次より身体の構造や診断、治療など医学の基礎について学ぶことができたため、正確なレセプト請求や病名コーディングなどの業務につながっていると感じました。また、本学科はIT分野の授業が多数あります。パソコンが必須の職種なので、本学で学び、身につけたことが役立っています。
- 今後の目標や夢は何ですか?
- 地域の皆様の健康と笑顔を守りたい!
医療情報は、病名や治療内容はもちろん、生活背景など多岐にわたります。最適な治療方針や、病気の発症を未然に防ぐために気を付けるとよいことなどをデータから導き出し、それを地域の皆様へ発信できたらなと考えています。私の仕事は、患者さんの病気や怪我を治療したり、苦痛に寄り添ったりはできませんが、丁寧な診療録管理が健康を支える手助けになることを信じ、日々業務に励んでいます。
- 高校生にメッセージをお願いします。
- 医療機関は、直接患者さんの病気や怪我をサポートする専門職だけでは成り立ちません。医療機関で働く事務スタッフは、様々なかたちで医療機関を支えています。本学科は3分野についてしっかり学ぶことができるため、自分の強みを見つけ、伸ばすことができると思います。医療機関を支えるスタッフとして活躍するみなさんにお会いできることを楽しみにしています。