一人ひとりの生活を想像して
義肢装具自立支援学科
長谷川 侑花
卒業年 |
:2017年3月 |
出身高校 |
:新潟県・新潟西高校 |
勤務先 |
:中越クリーンサービス株式会社 |
職種・職位・資格 |
:義肢装具士・福祉用具プランナー・福祉住環境コーディネーター2級 |
私は、福祉用具プランナーとして対象者の方が安全な生活ができるよう支援しています。歩行するための筋力や体力が少なくなった方に歩行器を提供して、外出しやすい環境作りをしています。福祉用具を提供する際は、様々な種類の中からその人の身体や生活に合わせて選定することを一番に考えています。
- 現在の職種を目指したきっかけは何ですか?
- 母が看護師をしていることから、医療・福祉の業界に元々興味を持っており、ものづくりで人々を支援する義肢装具の仕事に興味を持ちました。その中でも実際に生活環境に入り込んで、支援をしていく福祉用具の業界に興味を持つようになり、現在の職種を選びました。
- 仕事で大切にしていることは何ですか?
- 仕事をしている中で心掛けていることは、相手の立場になって考えると同時に、客観的にその人の環境をみるということです。福祉用具が必要な方は生活をする上で様々なことにやりにくさや不安を抱えています。相手の立場になることでどういう所の動作がしにくいのか、転倒の不安を抱えているのかということがわかってきます。また、客観的にみることで危険の少ない動き方などを提案することができます。実際の生活環境を様々な角度からみることで少しでも安全な環境を整えることができますし、その結果、お客様から「これがあるから助かってる。ありがとうね。」と直接感謝の言葉をいただけるのでとてもやりがいのある仕事です。
- 本学での学びで活かされていることは何ですか?
- 大学では義肢装具や福祉用具のことだけでなく、疾患やリハビリなど多くのことを学びました。お客様は様々な疾患や身体の不自由なところを持っています。大学で学んだ知識があることで、その人はどういう状態なのか、今後どういう症状が出てきやすいのか、どういう動きをしてはいけないのかなどが分かるので、その人に合った福祉用具の選定がしやすくなります。また、リハビリの方や看護師の方などと専門的な話をするときに専門用語を使うことが多く、知識がないと会話についていくことができませんが、他の専門職を目指す他学科の学生たちとチーム医療を学んだことで、しっかりと理解しながら話をすることができています。