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卒業生メッセージ

言語聴覚士という職業に就いて想うこと

言語聴覚学科

小林 航

卒業年 :2009年3月
出身高校 :新潟県・新潟県立柏崎高等学校
勤務先 :新潟県立リウマチセンター
職種・職位・資格 :言語聴覚士

言語聴覚士として働き始め、9年が経とうとしています。
現在、新潟県立リウマチセンターの回復期病棟を担当しており、主に脳血管障害後の後遺症に対してリハビリを行なっています。後遺症と言っても個々の患者様ごとに異なっており幅広く、「失語症」、「高次脳機能障害」、「摂食・嚥下障害」、「ディサースリア」等様々です。経験を重ねていくたびに感じることは、「自分は何が出来るのか、どうすることが最善なのか」悩みは尽きないということです。それは1人1人の人生の価値観が異なっていることや、ほとんどの場合が自分の人生経験を上回る患者様を相手にするからです。だからこそ、専門的知識の向上のために自己研鑽することは勿論のこと、寄り添える思いやる心を大切にして臨床に臨んでいたいのです。

Q&A

今後の目標・抱負を教えてください。
言語聴覚士の認知度を高くしていく事です。そのためには初心を忘れずに真摯に臨床を行うこと、学ぶ姿勢を忘れず自己研鑽を続けることが大切だと感じています。また言語聴覚士としての研究や講演といった社会活動も行っていくことが重要だと考えています。日々の臨床や研究、社会活動を通し、世に言語聴覚士という仕事が伝わっていくことを望みます。

ご自分の資格(仕事)の将来性を教えてください。
言語聴覚士の仕事内容は幅広いです。「認知症」、「摂食・嚥下障害」、「高次脳機能障害」、「コミュニケーション障害」に関するニーズはとても高いです。しかし現状は需要に対して供給がまだまだ不十分な領域です。活躍の場も医療福祉機関、教育機関、行政機関等があり、今後もさらに需要が期待される職業だと思います。

本学入学を目指す高校生にメッセージをお願いします。
「言語聴覚士」という職業の認知度は職種全体の中では高いとは言えない状況です。しかし、社会全体として言語聴覚士へのニーズは年々高まっており、将来性の高い職種です。仕事内容は「言語」、「聴覚」の分野以外に「認知」、「嚥下」、「音声」、「発達」等幅広く活躍の場はとても広いです。何より「他人の人生に深く関わり、一緒に悩み、答えを見つけていくお手伝いをする」という他の職業にない魅力を持った仕事です。未来を担う皆さんと言語聴覚士として一緒に働くのを楽しみにしています。