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自分らしい生活を取り戻すお手伝い

作業療法学科

渡辺 慧子

卒業年 :2013年3月
出身高校 :長野県・須坂東高校
勤務先 :社会福祉法人 敬老園
職種・職位・資格 :作業療法士

作業療法士は子供から高齢者まですべての方と関わり、病院・学校・施設・地域など幅広い分野で人と関わる仕事をします。病気などで失った自分らしい生活をできるだけ取り戻すことや新しい自分との出会うことをリハビリを通してお手伝いしています。 主な業務としては、機能訓練や家の改修のサポート、精神疾患を抱えている方への人との関わり方のサポートを行っています。

Q&A

現在の職種・業種を志したきっかけや理由を教えてください。
実は最初になりたかった職業は介護士です。祖父母の影響で志していましたが、ただその方の日常をサポートするだけではなく、もっと生き生きとその方が生きられる手助けをしたいと思いました。 悩んでいた時に、高校の担任の先生から『作業療法士』という職種を聞き、様々な分野で活躍でき、"その人らしさ"をサポートできる職種だと思い志しました。

仕事のやりがいや魅力を教えてください。
作業療法士になりたての時に受け持った患者さんで、リハビリを拒否される方がいました。「家で体を動かしているからこんなところで体操なんてしなくてもいい」と言われている方でした。よく知らない人から何かを勧められても気持ちが動かないのは当然だと思った私は,まずは私を知ってもらおうと会うたびにリハビリ以外のことを話しました。日に日に私の顔を見ると声をかけてくださるようになり、ある日「ちょっと最近足がむくんでるんだよ」と相談をしてくださいました。 ただリハビリを行うのであれば私でなくてもいいですし、意欲がある方であれば自分から体を動かされます。「体を動かすのはまず気持ちから」をモットーに楽しく体を動かす時間をもってもらいたく、まずは私を知ってもらい、相手を知ることを大切にしています。

本学で学んだこと、身につけたことは、現在の仕事にどのように活かされていますか?
学科の先生や先輩・後輩に恵まれ、わからないこと、不安なことはなるべく相談するようにしていました。自分が不安に感じていることを言葉にすることで、どういう部分につまずき、どんな解決策があるのかを学びました。また、地域の方と関わる部活に所属しており、様々な年齢の方と関わることで考え方の幅を広げました。 現在職場にも様々な方がいて、対象の方やご家族、職員でも考え方は様々です。自分の考えのみに固まらず、周りの方に意見を求めることや自分の考えを話せることが学生時代に身についたと思います。

今後の目標や夢、現在の仕事を通して実現したいことなどについて教えてください。
ただ体を動かすだけではなく、ゲームや道具を使用して遊び感覚で体を自然と動かすことができる方法を勉強していきたいです。そして、よりその方の気持ちに寄り添えるように考え続けていきたいと思います。

現在の職種・業種を目指す高校生や本学を目指す高校生にメッセージをお願いします。
学生の頃に壁にぶつかった時,自分がどう対処するのかを学んでおくことが大事だと思います。今ある壁から逃げてもいいと思いますし、違う道を探すのもいいと思います。また、一つだけの考え方にとらわれず正解を探さないことだと思いました。他人が自分と考え方が違うのは当たり前なので,一つの物事を様々な視点から見られるようになると、また新しい道が見えるかもしれません。そんな私もまだまだ未熟なので広い視点を持てるよう日々精進しています。