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卒業生メッセージ

ひとと地域の“生き”“活き”を支える

理学療法学科

内藤 幾愛

卒業年 :2007年3月
出身高校 :新潟県・新潟明訓高等学校
勤務先 :訪問リハビリテーション烏山
職種・職位・資格 :理学療法士

新潟福祉大学を卒業して、理学療法士として医療法人社団筑波記念会に就職をして9年が経ちました。この期間で、病院と施設、そして在宅とそれぞれの場所で生きている、生活している方に出会いました。延べ293人を担当させていただき、293通りの人生に触れてきました。ひとの機能が回復する姿、病気の再発や進行で機能や生活が低下していく姿、そして、最期の姿を目の当たりにしながら、理学療法を通して、機能回復をさせることの意義、生きること意味を考えてきました。それ同時に、たくさんの笑顔と触れ合いながら、理学療法士のやりがいを肌で感じています。これからも“誠意を以て最善を尽くす”をモットーとして、ひとが“いきいきと暮らす”地域づくりに、理学療法という職能を活かして、貢献していきたいと思います。

Q&A

今後の目標・抱負を教えてください。
医療法人社団筑波記念会では、総勢200名を超える理学療法士・作業療法士・言語聴覚士とともに、ICU病棟から訪問リハビリテーションまで幅広い分野での理学療法を経験させていただき、リハビリテーションマインドを学び、理学療法士の基礎を備えてもらいました。2016年4月からは地域に根付いた診療所にて、訪問リハビリテーションの立ち上げに携わります。恩師や諸先輩の方々、患者さんや利用者さんより教わったことを糧として、新たな環境でまたご指導をいただきながら、目の前の対象者さんや地域のために、理学療法士ができることを1つずつ形にしていきたいと思います。
ご自分の資格(仕事)の将来性を教えてください。
近年、「病院完結型」から「地域完結型」医療への変革が求められ、理学療法士の働き方も主であった病院勤務から地域包括ケアシステムの中の在宅サービスや介護予防事業などでの活躍が期待されています。将来性はとても明るい資格だと信じていますが、そのためには、私たち一人一人が理学療法士50年の歴史で築き上げられてきた“いま”を知り、これからの10年、20年後の地域や社会に必要とされる理学療法士のあり方を考え、行動に移し、結果を示していくことが必要だと思っています。
大学で学んだことは何ですか?(現在の職場で活かされていることなど)
真剣に遊んだことで、企画力や実行力は身に付いたと思います。友人のアパートに集合して、朝まで飲んでいたことや、旅行や動画製作など、当時は課題や実習の合間の楽しみに過ぎませんでしたが、いまとなってはとても大切な時間であったと感じています。また、同期や先輩、後輩との交流会を通して、いろいろな人と出会い、コミュニケーションをとり、自分の考えや思いを相手に伝えるという力は養われたと思います。
本学の就職率は全国でもトップクラスを誇っていますが、その理由はどこにあると思いますか?
理学療法学科においては、教育以外にも研究活動が大変盛んであり、県外で働く理学療法士も学会や研修会等で活動を知る機会が多いです。このように大学の知名度が高いことは、就職の際に強みとなっていると思います。また、全国各地で卒業生が活躍しており、県外にも多々実習施設があることや、就職先の職員と大学の先生との連携が密なことも就職率が高い理由だと思います。
国家試験合格に向けた学科でのサポートやご自身で努力されたことなどについて、実体験などを交えて教えてください。
学科でのサポートとしては、自主的に国家試験勉強に取り組める環境や体制を整えてくださっていたことです。最終的に勉強をするかしないかは個人です。しかし、最期の国家試験に向けた辛い時期の支えとなったのは、4年間の日々の講義やゼミ、実習を経験しながら築かれる同期の横の繋がりや、先生や先輩、後輩との縦の繋がりであったと感じています。
本学の就職センターの活用方法や相談に行ってみて良かったこと、役に立ったことなどを教えてください。
就職センターは是非活用されると良いと思います。自分の将来を決断するための貴重な全国各地の就職先の情報が詰まっています。就職活動をする際に、どのような情報を収集したらよいのか、どのような準備をしたらよいのか教えてもらえます。情報を読み聞いて、そこで就職先を決めるというわけではなく、選択肢の幅を広げるためにも、まずは足を運んでみることをお勧めします。
地元を離れて就職を希望した理由や就職活動で努力したこと、苦労したこと、Iターン就職して良かったこと、現在の心境などについて教えてください。
私の場合は、地元を離れることを希望したというよりも、ここで仕事をしてみたと思ったところが県外だったという状況です。全国に何千とある施設の中から就職先を決断することは覚悟がいります。そのため、まずは就職センターやホームページでの情報を収集して、先生や先輩から話を聞き、そして何より自分の目で見学に行き、雰囲気を感じ、経営者の理念や所属部署の方針を確認して、自分が納得できるところを探されると良いと思います。