研究と臨床の両立を実現
理学療法学科
佐藤 陽一
卒業年 |
:2012年3月 |
出身高校 |
:新潟県・六日町高校 |
勤務先 |
:東北大学大学院/MedEx Club 仙台支部 |
職種・職位・資格 |
:理学療法士 |
私は現在、東北大学大学院に在籍し、ラットを対象とした基礎研究に励んでいます。ヒトを対象とした研究では分からないミクロな視点から、運動の可能性について研究しています。また、その傍らで心臓の病気を持つ地域住民の方に運動指導も行っており、研究と実践を両立する日々を過ごしています。
- 現在の職種・業種を志したきっかけや理由を教えてください。
- 私が理学療法士を志すきっかけとなったのは、部活動中の怪我です。ただ患部を治療するのみではなく、今後の予防を含めて指導していただいたことにとても感銘を受けました。本学には部活動の先輩が在籍しており、何度も相談に乗っていただきました。その中で「本学に入学して良かった」と思う先輩が多かったことが、志望校選択の決定打になりました。
- 仕事のやりがいや魅力を教えてください。
- 研究は失敗の連続です。野球では3割打てば一流と言われますが、基礎研究では成功は1割にも満たないことが多いです。しかし、一度成功を経験すると、その達成感が忘れられずまた挑戦してみたくなります。今は目の前の課題を解決することに必死ですが、社会に貢献できる研究をするという意識は忘れないようにしています。
- 本学で学んだこと、身につけたことは、現在の仕事にどのように活かされていますか?
- 本学はゼミ活動が盛んです。自分の意見を相手にどう伝えるか、そして相手の意見をどう活かしていくか、その基礎をゼミ活動で身につけることができました。研究や臨床を問わずプレゼンテーションする機会は必ずやってきます。学会発表などで堂々と発表できるのは、本学でゼミ活動ができたからだと思っています。
- 今後の目標や夢、現在の仕事を通して実現したいことなどについて教えてください。
- リハビリは、ケガや病気を患った後に行う印象が強いですが、現在の研究を継続し、先天的に疾患を持つ方に対してもリハビリ(運動)は有効だということを見出したいと考えています。また、その研究をきっかけに理学療法士の魅力を社会へ発信していきたいと考えています。
- 現在の職種・業種を目指す高校生や本学を目指す高校生にメッセージをお願いします。
- 理学療法士は非常に可能性を秘めた職業だと思います。その可能性を自分自身の手で見出していきたいという思いから大学院への進学を決意しました。本学は研究・臨床のどちらも学ぶことができる最高の環境があると思います。「なぜ?」「どうして?」といった日常のちょっとした疑問を大切にしながら、受験勉強に励んでいただきたいと思います。