4月21日~4月25日の期間、ハバロフスク極東総合医科大学と本学との間で交流事業が行われ、その一環として4月23日13:10よりシンポジウムが本学にて開催されました。
シンポジウムでは「新潟市とハバロフスクの環境と健康問題について」をテーマに、話題提供者としてハバロフスク極東総合医科大学リュードミラ看護学科長、本学健康栄養学科遠藤和夫教授、看護学科新谷惠子教授が各々の立場から発言されました。
リュードミラ看護学科長からは、ハバロフスク極東総合医科大学とハバロフスクの街並みといった内容から、日本でも公害問題として注目される河川の汚染と同じような状況がアムール川にも起こっているということ、また、一方で日本ではあまり環境問題としては捉えられないような山火事による大気汚染が問題となっていることなど興味深い話がなされました。
遠藤教授からは、特に新潟の環境問題として新潟水俣病についての話がなされ、新潟水俣病の発症の経緯、症状、健康被害の程度などを分かりやすく図表を用いて解説されました。また、深刻な環境問題とともに、ロシアから飛来する白鳥などの鳥のことなども話題に上がり、ホッと一息つける場面もありました。
新谷教授からは、日本において注目を浴びている生活習慣病を中心に話をしていただきました。生活習慣病の発症の経緯、改善の方法などという点は、広い意味での環境との関係における問題でもあり、今回のシンポジウムにおいて環境問題を考える多様な視点を提供していただきました。
日本とロシアのそれぞれの立場から発言がなされることによって、お互いの共通点、相違点が明確になり、参加した学生や教員にとって、お互いの国や地域の環境問題を考える上でよい刺激になったように思います。