理学療法学科の宮口翔太助手(運動機能医科学研究所、大学院博士後期課程3年生、大西研究室)らの研究論文が『理学療法学』の優秀賞を受賞しました。
以下に研究概要を記載いたします。
【題目】
経頭蓋直流電流刺激の効果的な介入方法の検討-電極貼付部位および電流強度の影響-
【著者】
宮口翔太、大西秀明、小島翔、菅原和広、桐本光、田巻弘之、山本智章
【要旨】
目的:
本研究の目的は、電流強度および電極貼付部位の違いが経頭蓋直流電流刺激(transcranial direct current stimulation;tDCS)の効果に与える影響を明らかにすることとした。
方法:
対象は健常成人9名とした。tDCS介入条件は、陽極電極を左一次運動野領域に貼付し、陰極電極を対側前額部または対側一次運動野領域(bilateral tDCS)に貼付し、1.0 mAまたは2.0 mAにて10分間刺激する計4条件とした。各条件におけるtDCS介入前後に経頭蓋磁気刺激により左一次運動野領域を刺激し、運動誘発電位を記録した。
結果:
bilateral_2.0 mA条件においてのみtDCS介入前に比べ介入終了2分後、10分後の運動誘発電位が有意に増大した。
結論:
bilateral tDCSにより2.0 mAにて刺激することで、大脳皮質の興奮性が安定して増大することが明らかになった。
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