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【義肢装具自立支援学科】イランより失われた足と日本の技術を求めて ~ 6年前に日本人が現地にて義足を製作。義足の再製作と日本の技術を求めて来日 ~

2015.12.22 プレスリリース

【連絡先】新潟医療福祉大学
入試広報部 TEL:025-257-4459 FAX:025-257-4456

日本の高い義足製作技術を求めて、海外から義足を作りに来日する一人の外国人。
日本の“ものつくり”の技術と精神が込められた義足を製作する。

【来日経緯】
新潟医療福祉大学 医療技術学部 義肢装具自立支援学科の東江由起夫教授は、2009年1月22~31日の間、日本の義足パーツメーカ (株)ナブテスコと、イラン戦傷者財団(BONYADE SHAHID VA OMORE EISARGARAN:傷痍軍人のための義肢装具の支給を目的に設立されたのが国営の財団)の依頼を受け、イランのテヘラン市内にある本財団に所属する Orthotics & Prosthetics Center Method Company(以下OPC)で、5名の傷痍軍人に対し義肢製作技術支援を行った。その時の義足使用者の一人であるセイバニ氏は、東江教授の高い技術による義足を装着し,良好な適合と杖を使用しない歩行の獲得が可能となり,生活活動範囲が拡大した。その後、義足の老朽化、身体能力の変化などにより義足が合わなくなり、現地で義足を作ってもらったようだが、適合の良い義足ができなかった。そこで、セイバニ氏は東江教授の高い技術によって製作された義足を熱望し、昨年ころから製作のための渡航やビザの取得を進めていたが,政治的な情勢も影響し困難を極めていた。しかし、政府の協力とセイバニ氏の想いから、念願叶って2015年12月18日~2016年1月18日にかけて、新潟医療福祉大学と田村義肢製作所が共同してセイバニ氏の義足を製作することとなった。

【概要】
期間:
2015年12月18日(金) 新潟入 - 2016年1月21日(木) 新潟発(3週間)

場所:
新潟医療福祉大学(新潟県新潟市北区島見町1398番地)
(株)田村義肢製作所(新潟県新潟市中央区湖南21-11)

[義肢装具自立支援学科 東江 由起夫 教授 プロフィール]
国立身体障害者リハビリテーションセンター(以下、国リハ)学院の義肢装具士養成課程の1期生として卒業。昭和63年の義肢装具士国家資格の制定に尽力。国リハ補装具製作部に所属して数々の臨床を経験。特に義足を専門とし、その製作技術において評価が高い。現在、義足に関する研究活動と教育・人材育成を積極的に行っており、国内での専門職セミナーの講師を数多く務める。

>>義肢装具自立支援学科の詳細はこちら
http://www.nuhw.ac.jp/faculty/medical/at/