新潟医療福祉大学 学長
西澤 正豊
新潟医療福祉大学は2022年3月に開学20周年を迎えました。優れたQOLサポーターの育成、社会連携・地域貢献、国際貢献を建学の精神に掲げて、2001年に2学部5学科、入学生321名でスタートし、2021年4月には6学部13学科、学部学生4,548名、大学院生147名にまで大きく成長しました。この間、本学を支えてくださったすべての皆様に、心からの感謝と御礼を申し上げます。
わが国は未曾有の少子・超高齢社会に直面していますが、その中でも健康の維持・増進、健康寿命の延伸に取り組まねばなりません。本学はこのために欠くことができない保健・医療・福祉・スポーツという分野に特化して、クライアントのQOLを支援する多職種の優れた専門職を「QOLサポーター」として育成し、社会に送り出すことを使命としてきました。開学当初より、学科の枠を超えた連携教育を重視し、新潟市北区島見町の一つのキャンパスで、文字通り「ワンチーム」として活動してきたのです。
2010年度に定められた将来計画長期目標は「超高齢社会およびグローバル社会のニーズに応えるため、質が保証されたQOLサポーターとなる在学生5,000名の大学とする」でした。おかげさまで11年の間、本学は皆様のご支援をいただき、この長期目標をほぼ達成することができました。引き続き、2021年度から始まる10年間の長期目標は、「保健・医療・福祉・スポーツ・教育領域を核とし、既存の学術領域の融合や変革、新たな学術領域の創成により、「優れたQOLサポーター」を育成する、在学生8,000名の総合大学を目指す」と定めました。「優れたQOLサポーターの育成」という建学の精神を堅持しながら、在学生8,000名という具体的な目標を掲げるとともに、保健・医療・福祉・スポーツの4領域に、新たに教育を加えたことに特色があります。
わが国では18歳人口が減少を続け、今また、新型コロナウイルス感染症蔓延の最中にあり、最早コロナ前に戻ることはありません。こうした中で本学は変わらず、これからの社会を支える人材を育成し、社会のニーズに応え続ける覚悟です。今後も変わらぬご支援・ご指導を賜りますよう皆様にお願い申し上げまして、ご挨拶といたします。
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