【言語聴覚士】 は、「話すこと」や「聞くこと」などのコミュニケーションに障害を持った方や、のどの機能が弱って「食べること」に障害を持った方に対して、その回復をサポートする職業です。
対象は、幼児からお年寄りまで幅広く、思い通りに言葉を発して、コミュニケーションを図ることが難しく、もどかしい気持ちでいる場合がほとんどです。
そのため言語聴覚士は、対象者と信頼関係を築くための細やかな気遣いや優しさが求められ、人と関わる喜びや、対象者の人間性や自信を取り戻す、やりがいのある職業だと言えます。
【義肢装具士】 は、事故や病気により手足を失った人に対して、その形態や機能を復元するために使用する「義肢(義手・義足)」や、身体の機能の障害を軽減するために使用するコルセットやサポーターなどの「補助器具」を製作し、患者さんの身体に適合させます。「医学」と「工学」の知識を併せ持ち、患者さん一人ひとりのニーズにあった「ものづくり」を通じてリハビリテーションに深く関わっています。
また、高齢社会の進展に伴い車いすなどの福祉機器の開発・メンテナンスなどを必要とする方が急増しており、「ものづくり」の専門家として義肢装具士が求められています。
【診療情報管理士】 は、患者様の治療内容や病状、検査記録を書いた「カルテ」の情報を専門的に扱い、管理を行います。医師が書いた診療内容のチェックや、医師や看護師などの求めに応じて、患者様の治療記録や看護記録などを分析し情報提供なども行うため、専門的な医学知識はもちろん、カルテに記載されている様々な情報を正確に読みとり分析する能力やコミュニケーション力も必要とされます。
また、セカンドオピニオンや医療訴訟の問題など、より質の高い診療情報の作成・管理・活用が求められる中、病院経営を左右する重要な役割を担う専門職です。
人口の約4%、約600万人が「ことば」「聞こえ」「食べる」「コミュニケーション」に障害があると言われています。高齢化の進展に伴い、脳卒中などの後遺症による言語聴覚障害となる高齢者が増えることで、言語聴覚士の社会的ニーズが急速に高まっています。
さらに、成人や老人だけでなく、小児の発達障害も対象となるため、障害児施設や特別支援学校などでも活躍の場が広がっています。
しかし、こうした状況にもかかわらず、現在、約2万人の有資格者しかおらず、圧倒的に人材が不足しています。また、診療報酬の改定に伴い、言語治療を行う医療機関が増えており、多くの医療機関で言語聴覚士を必要としています。
高齢者人口の増加に伴い、今や日本人の4人に1人が高齢者というなか、介護保険の認定者数も500万人を突破し、なお増加中です。認定者のなかで多くの方が福祉機器を必要としており、しかもその数は急激に増加しています。
現在、毎年200名程度の義肢装具士が誕生していますが、平成24年度までの有資格者は、わずか4200名程しかおらず、人材が不足しています。そのため、有資格者よりも求人数が上回る状況で、養成校の多くで100%近い就職率を達成しています。さらに近年では、リハビリテーション施設やリハビリ機器メーカー、福祉用具・機器関連企業など、自立支援分野での人材ニーズが拡大し、活躍が期待されています。
国の施策により、近年、医療情報の開示や医療情報のIT化の推進など、医療情報分野の改革が進んでいます。そのため、電子カルテやオーダリングシステムなど、患者の診療情報の収集・管理を行う医療情報システムの導入が急速に拡大しています。さらに、2011年度よりレセプト(診療報酬明細書)のオンライン請求が原則化されたことに伴い、医事会計システムを導入する医療機関が増え、医療情報のIT化がさらに進展しました。
こうした背景をうけ、膨大な医療情報を収集・管理・分析し診療管理や病院経営を行う診療情報管理士のニーズが急速に高まっています。
平成23年度 新潟医療福祉大学
言語聴覚学科卒業
新潟西高校出身
上之山 恵利
勤務地:新潟県
医療法人 新成医会
総合リハビリテーションセンターみどり病院
平成22年度 新潟医療福祉大学
義肢装具自立支援学科卒業
村上高校出身
田村 龍真
勤務地:東京都
株式会社 田沢製作所
平成25年度 新潟医療福祉大学
医療情報管理学科卒業
東京学館新潟高校出身
涌井 香奈
勤務地:東京都
一般財団法人 聖路加国際メディカルセンター
私は総合リハビリテーションセンターみどり病院で働いています。当院では、回復期から維持期、外来の患者様へリハビリを行っています。私が所属する回復期病棟では、発症して2~3カ月の患者様を中心に、在宅生活や社会復帰に向け、職員一丸となって日々努力しています。
在籍していた言語聴覚学科では、各領域の専門に特化した先生が分かりやすく教えて下さるので、充実した講義を受けることができました。また、実習では病院現場での多職種間のチームアプローチ方法などを知るよい経験になりました。そして、なにより患者様への接し方、会話の内容、訓練方法を間近で見学することができ、これらの経験が現在の私の基盤となっています。
勤務して1年あまりしか経っておらず、知識や技術はまだまだ未熟ですが、患者様の日々の変化を感じられるよう、常に学ぶ姿勢を心がけています。たくさんの知識を吸収し、患者様やご家族から信頼される言語聴覚士を目指して今後も努力していきます。
私は現在、義肢(義手・義足)や装具(コルセット・サポーター)を必要としている方々に満足していただけるような製品とサービスを提供している田沢製作所に勤務し、悩んだり失敗したりしながら、日々やりがいを感じて楽しく仕事に取り組んでいます。
大学では、義肢装具学はもちろん、医学知識全般についても学びました。特に、解剖学、疾患の知識は、医師や他の職種と連携を取るうえで非常に重要であり、現在の職場でも活かされています。
また、福祉機器・用具の知識や技術も合わせて学ぶことができたため、義手や義足を必要とする障害者の方々だけでなく、高齢者の方々の自立支援まで考えられる幅広い視野を持てるようになったことは、義肢装具士として働いていくうえでも、とても良かったと思います。
今後は、製作の技術やコミュニケーション能力を高めることはもちろんですが、義肢装具士としてまだまだ技術も経験も不足しているので、日々努力を惜しまず高みを目指したいです。
私は病気を抱えて悩み苦しむ人やそれを支える家族、また、より質の高い医療を目指す医師のサポートがしたいと思い、診療情報管理士を目指しました。
「どのような手術が効果的で、費用的にも患者様の希望に近い結果が得られるのか」「それぞれの患者様に最適な処置や処方は何か」などを過去のデータから導き出し、医療現場での意思決定の役に立てる事は、とてもやりがいのある仕事だと思っています。
また、それらの情報を導くためのICDコーディングという疾病分類も、診療情報管理士の仕事の一つで、目の前の患者様や医師のためだけでなく、国の医療情報資源にもなります。
日々進歩する医療技術や情報処理技術に対応し、一人でも多くの患者様やそのご家族が希望する生活が送れるよう、医師と連携してより良い医療を築いていきたいと思っています。
医療の知識は自分だけでなく、誰かのために使える知識です。医療や福祉に興味を持ったあなたは、人一倍優しい気持ちを持つ人だと思います。誰かのために力になりたい!と思う気持ちはとても素敵なことです。いつか自分が誰かの役に立っていることをイメージして、自分の夢に向かって頑張ってください!
先生方の講義を通して持った様々な分野に対する興味は、深い知識・技術として身につき、有意義な4年間を過ごすことができました。義肢装具士は、対象者の方が日常生活を快適に送ることができるよう、日々、考え続け、それを「ものづくり」に活かしていく仕事です。少しでも興味があれば、この学科を選択肢の1つとしてみてはいかがでしょうか。
本学には自分が目指す将来を構築するための環境が整っています。その中でも医療情報管理学科は、数多くの資格取得に挑戦できるカリキュラムが組まれています。その為、同じ診療情報管理士を目指す上でも、医事業務や情報処理、さらに簿記にも精通した質の高い管理士を目指せます。診療情報管理士として、一緒に活躍できる後輩に出会えることを楽しみにしています!
新潟医療福祉大学TOP | オープンキャンパス | 入試情報 | 資料請求
学校法人 新潟総合学園 新潟医療福祉大学
〒950-3198 新潟市北区島見町1398番地 TEL:025-257-4455(代) [入試事務室] TEL:025-257-4459/FAX:025-257-4456
Copyright (C) 2013 NUHW. All Rights Reserved.